Lawrence's "Lady Peel"
https://www.youtube.com/watch?v=bKKRfxUU40g
トマス・ローレンス『ピール夫人』
ローレンスはイギリスの肖像画家でロイヤルアカデミーの会長になったこともある。ジョージ四世やピール首相がスポンサーとなっていた。偉大な画家であると同時に熱心な過去の巨匠の線画のコレクターでもあった
ピールコレクションに加わったルーベンスによる『シュザンヌ・フールマンの肖像』の影響が見て取れる
尊厳と自信に溢れた肖像画ではあるが、彼女自身は歴史的に何かを成し遂げた人物ではない。ただ、2回も首相になったピールの妻として彼の栄枯盛衰を支えてきた。ピールが1851年に亡くなったときも爵位授与の申し出があったものの、彼女は夫の名前を消したくないから断っている
https://www.youtube.com/watch?v=94mrS1tXBTs&t=612s&ab_channel=TheNationalGallery
トマス・ローレンス「シャーロット王妃」
シャーロット王妃はジョージ三世の妻である。見た目が王妃として相応しくないことを主観的にも気にしていたし、客観的にも気にされていた
美術へのこだわりが強く、当時のゲインスバラやレノルズ等の一流肖像画家もお気に召していなかった
トマス・ローレンスはこの依頼が来た時まだ20歳で、初めての王室からの依頼だった
当時のシャーロット王妃はジョージ三世の精神的不調に悩まされており、この肖像画にもその苦悩が現れている